不動産を担保にしてお金を借りる不動産担保ローン。
不動産担保ローンに限らず、ローンを契約したいときに多くの方が気にするものは金利でしょう。
そこで今回は、不動産担保ローンの金利相場と低金利で借りるコツをご紹介します。

目次

不動産担保ローンの金利相場は?

不動産担保ローンの金利相場は、2.9〜15.0%です。
不動産担保ローンと一言で言っても、銀行の不動産担保ローンとノンバンクの不動産担保ローンに分けられ、それぞれで金利相場が異なります。そこでここからは、それぞれの不動産担保ローンの金利相場をご紹介します。

銀行の不動産担保ローン

銀行の不動産担保ローンの金利相場は、2.9〜9.5%です。不動産担保ローンを取り扱っている銀行は、メガバンクのみならず地方銀行も含まれます。
銀行の不動産担保ローンは比較的金利が低めです。その理由として厳しい審査をして、返済能力が本当にあるかを判断してから融資しているからです。
つまり、不動産を担保にするとともに審査時に信用と返済能力があると判断した人にしか融資しません。金利の低さにこだわりたい場合は銀行の不動産担保ローンがおすすめですが、審査が厳しく、融資が受けにくいという特徴があります。

ノンバンクの不動産担保ローン

ノンバンクの不動産担保ローンの金利相場は、3.5〜15.0%です。ノンバンクとは、消費者金融業者やクレジットカード会社、信販会社などの銀行以外の金融機関のことを指します。
ノンバンクの不動産担保ローンの金利は、前述の銀行の不動産担保ローンと比較しても高めです。しかし、その分銀行に比べて審査の難易度が低く、スムーズに審査が進みやすいという特徴もあります。
銀行の不動産担保ローンを利用できなかった場合、金利は若干高目ですが、ノンバンクの不動産担保ローンに申し込んでみましょう。

不動産担保ローンを低金利に抑えるコツ

不動産担保ローンを利用する場合、少しでも金利を低く抑えたいものです。不動産担保ローンの金利を低く抑えるためには、以下のコツを実践しましょう。

・収入に対する毎月の返済額を見直す
・不動産の価値を高める情報を伝える

それぞれのコツについて詳しく解説します。

収入に対する毎月の返済額を見直す

まずは、収入に対する毎月の返済額を見直しましょう。なぜなら、金融機関では返済比率(年間返済額の割合)を年収の30%と設定していることが多いため、収入に対する返済額が多いと延滞のリスクが高まると判断されて、金利が高くなる傾向があるからです。
「なるべく早く返済したい」「返済回数を減らして金利を少なくしたい」という思いから、つい毎月の返済額を高く設定してしまうことがあるでしょう。しかし、収入に対する毎月の返済額が高すぎると、返済負担が大きくなったり、金利が高くなったりとデメリットしかありません。
まずは、収入と相談して、無理のない範囲で毎月の返済額を設定しましょう。

不動産の価値を高める情報を伝える

不動産の価値を高める情報を伝えるというコツもあります。なぜなら、金利の設定は不動産価値に大きく左右されるためです。
付加価値を加える情報としては、リフォームの有無など担保にする不動産の価値を補足できる資料、周辺環境の良さや利便性の高さをアピールできる資料などです。審査時に求められた資料だけでは資産価値が正しく伝わらないと判断した場合、価値を高めることのできる補足資料を提出して信頼性を高めましょう。

法人向け不動産担保ローンとは?

法人向け不動産担保ローンとは、不動産を担保として事業資金の融資を受けるローンサービスのことです。
不動産を担保にするため、他の融資に比べて審査の難易度が低いという特徴があります。ただし、万が一返済が滞った場合、担保にしている不動産が差し押さえられるリスクもあるため、利用に際しては、慎重に検討して毎月滞りなく返済することが大切です。
法人向け不動産担保ローンは金利も低いため、返済を滞りなく行えれば、メリットの多いローンサービスです。

まとめ

不動産を担保にして融資を受ける不動産担保ローン。銀行の不動産担保ローンは審査が厳しい分金利が低め、ノンバンクの不動産担保ローンは審査が易しい分金利が高めという特徴があります。
それぞれの種類の特徴や金利相場を把握した上で、不動産担保ローンの利用を検討しましょう。