所有する不動産を担保にして融資を受ける不動産担保ローン。
不動産を担保にするからこそ、低金利で比較的高い金額を借入できます。
今回は、不動産担保ローンの金利相場について、金利が決まる要素や利率と実質年率の違いと共に解説します。

目次

不動産担保ローンの金利相場は?

不動産担保ローンを提供する企業は、大別して銀行とノンバンク(銀行以外の企業)です。
金利相場は、銀行かノンバンクのどちらを選ぶか、どの金利タイプの商品を選ぶかによって変わります。

銀行・ノンバンク

銀行系の金利相場はやや低く設定されることが多い傾向にあります。
一方、審査が厳しく融資までにかかる時間も長めです。
金利相場はおおむね0.90%~9.00%前後です。
ノンバンク系は、審査のハードルが銀行系より比較的低く、融資までがスムーズに進みやすい傾向にあります。
一方、金利は銀行に比べると高めで、相場は2.50%~13.00%前後です。

金利タイプ

不動産担保ローンの金利タイプには、「固定金利」と「変動金利」の2種類があります。
固定金利は、その名の通り金利が変動しない固定タイプです。
一方で変動金利は、借入期間中に市場金利に連動して金利が変動します。
固定金利は変動金利よりも金利が高めではあるものの、市場金利次第で変動金利の方が高くなる可能性もあります。

不動産担保ローンの金利を決める要素は?

不動産担保ローンでは、不動産の価値や担保掛目、抵当順位、信用力が金利を決める要素です。
ここからは、それぞれの要素について詳しく解説します。

不動産価値

不動産担保ローンはその名前の通り不動産を担保にするため、一般的に不動産評価額が高いほど金利は低く設定されます。
借入可能額も、不動産価値が高いほど増えます。
なお、評価額を決めるにあたって明確な基準については公開されていません。
各金融機関が独自の基準で決めるため、同じ不動産でも金融機関によって金利や借入上限額は変わります。

担保掛目

担保掛目とは、金融機関が設定する比率のことです。
担保となる不動産の評価額に対し、どの程度融資をするかを決めます。
一般的な融資限度額は、不動産評価額の70%~80%です。
担保掛目が低いほど金融機関のリスクも低く、金利も下がります。

抵当権の順位

担保とした不動産には、金融機関が抵当権を設定します。
不動産が設定する抵当権には順位があり、第一順位であれば金利は低くなる傾向があります。
一方、抵当権が第二順位以下の場合は第一順位に比べて金利は高くなります。
これは、第二順位以降の金融機関は不動産が売却されるとなった場合、全額回収できなくなるリスクがあるためです。

信用力

信用力とは、契約者の返済能力のことです。
個人であれば、雇用形態や年収、勤続年数で判断します。
法人の場合は、会社の収益や事業活動の状況などが審査対象です。
金融機関が信用力を調査し、返済能力が高いと判断された場合は低金利に、返済能力が低い場合は金利が高めに設定されます。

利率(年率)と実質年率の違い

利率とは、借入金額や残金に対する利息の割合のことです。
例えば、借入金額100万円で年率10%の場合は年10万円の利息が発生します。
一方で実質年率は、借入金額の利息に手数料等を加えて計算した実質上の金利のことです。
例えば、借入金額100万円で年率9%、融資事務手数料1.5%、調査料0.5%、中途解約2%の場合、実質年率は13%です。
つまり、年間9万円の利息と手数料や諸費用の4万円を合わせた13万円を支払うことになります。
このように、利率(年率)と実質年率は意味合いが異なるため不動産担保ローンの契約時には注意しましょう。

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まとめ

不動産担保ローンの金利は、銀行とノンバンクのどちらを選ぶか、どの金利タイプの商品を選ぶかによって変わります。
他にも、不動産価値や契約者の信用力・担保掛目や抵当権順位に応じて変動します。
不動産担保ローンの利用時は複数社を比較して、低金利で信頼できる企業を選びましょう。