不動産担保ローンの借り換えとは?メリットやデメリットについて解説

不動産を担保にしてローンを組む不動産担保ローン。不動産担保ローンを借り換えることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
今回は、そもそも不動産担保ローンの借り換えとは何かや、借り換えるメリットとデメリットについて解説します。
目次
不動産担保ローンの借り換えとは
不動産担保ローンの借り換えとは、新たに不動産担保ローンを契約し、現在の不動産担保ローンを一括返済することです。端的に言えば、現在契約している不動産担保ローンを他の不動産担保ローンに変えることを「借り換え」と言います。
不動産担保ローンを借り換えする目的は複数ありますが、多くは現在よりも返済負担を減らすことが目的です。例えば、不動産担保ローンは金融機関ごとに金利が異なっていることから、より金利の低い不動産担保ローンに借り換えることで返済総額を減らせるのです。
借り換えが有効なケースとは
不動産担保ローンの借り換えが有効なケースは、主に以下の2つのケースが挙げられます。
・無担保ローンからの借り換え
・他の不動産担保ローンからの借り換え
~ 補足 ~
ローンの中で住宅ローンの金利が1番低いので、原則として不動産担保ローンでの借り入れはできないことになっています。 |
これらのケースは、いずれも借り換えることで低金利にできます。実際、無担保ローンからの借り換えは不動産担保ローンにすることでほとんどのケースで金利が下げられます。つまり、不動産担保ローンの借り換えが有効となるケースは、現在の金利よりも低い金利で契約できる不動産担保ローンへの借り換えです。
不動産担保ローンを借り換えるメリット
不動産担保ローンを借り換えることには、以下のようなメリットがあります。
・返済総額を軽減できる可能性がある
・借りられる額が増える可能性がある
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
返済総額を軽減できる可能性がある
不動産担保ローンの借り換えをする最大のメリットは、返済額を軽減できる可能性があることです。なぜなら、現在より金利の低い不動産担保ローンに借り換えることで返済総額が減らせるからです。
現在より金利の低い不動産担保ローンに借り換えると、返済期間を極端に長くしない限り返済総額が減ります。現在の返済期間と同様に設定しても、返済総額が少なくなる分、毎月の返済負担も軽減できるのです。
現在の毎月の返済負担が大きいと感じている場合、現在の不動産担保ローンより金利の低い不動産担保ローンへの借り換えを検討しましょう。
借りられる額が増える可能性がある
借りられる額が増える可能性があるというメリットもあります。なぜなら、不動産担保ローンは審査時に申込者の返済能力と、担保不動産の評価額で貸付金額を算出するからです。
つまり、現在の不動産担保ローンを契約した時より不動産の価値が高くなっていると、審査時に担保不動産の評価額が上がり、その分借入可能額が増えます。借入額を増やしたい場合や新たに資金を調達したい場合は、現在の不動産価値が上がっている場合に限り、不動産担保ローンの借り換えを検討しましょう。
不動産担保ローンを借り換える際の注意点
不動産担保ローンの借り換えには、メリットだけではなく以下のような注意点もあります。
・手続きに手間がかかる
・諸費用が発生する
・返済できないと不動産を失うリスクがある
まず、不動産担保ローンの借り換えは新規と同様の手続きが必要です。つまり、本人確認書類や不動産登記簿謄本などの不動産関係の書類、収入証明などの必要書類の準備が再度必要であることから、手続きに手間がかかります。
また、諸費用が発生するという注意点もあります。不動産担保ローンでは、不動産に抵当権を設定するため登記費用、不動産鑑定費用、融資事務手数料などの諸費用がかかります。借入額が大きい場合は数十万円程度の費用がかかることを把握しておきましょう。
さらに、不動産担保ローンは不動産を担保にしてお金を借ります。そのため、万が一支払いが滞ったり返済ができないとなると、最悪の場合担保にした不動産を失う可能性があります。
このような注意点を把握した上で、不動産担保ローンの借り換えを検討しましょう。
まとめ
不動産担保ローンを借り換えることで、返済総額を減らせたり新たにお金が借りられる可能性があります。注意点も把握した上で、現在よりも金利の低い不動産担保ローンに借り換えましょう。
この記事の監修者
- 株式会社ビジネスクルー
- 代表取締役 浅山 亮二
- 2007年10月に株式会社ビジネスクルーを設立。
近畿一円を中心に、個人向け・事業者向け・不動産業者向けに不動産を担保とする融資サービスを提供。
貸金業務取扱主任者及び宅地建物取引士の資格を保有。