相続した遊休不動産(空き家)の活用方法
相続によって不動産を取得した場合、遊休不動産(空き家)としてそのまま所有しておくこともできますが、大切な資産となりますので、適した方法で活用することが重要です。
また、その不動産を活用して資金を調達することも可能ですので、まずはどんな方法があるのかを知っておくことが必要です。
目次
そのまま所有するよりも活用することが大切
相続により不動産を取得した場合、そのまま空き家として長期間放置してしまうと除草や管理の手間が増えてしまい大変です。
また、不動産は所有しているだけで固定資産税などがかかるため、ただ所有しているだけでは負担となってしまいます。
こうしたデメリットを解消する場合にも役立つ、遊休不動産の具体的な活用方法についてご紹介いたします。
遊休不動産の活用方法
遊休不動産を住居として活用する方法
遊休不動産を有効に活用できる方法の一つが、住居として使用する方法です。
これまでの住まいが賃貸だった場合は不動産の相続に伴い、その住宅に移り住むことができるため、賃料を削減することができます。
ただし、相続した不動産の状態によっては建物が老朽化していることも考えられますので、すぐに修繕費用が必要になってしまうこともあります。
遊休不動産をリフォームして活用する方法
自身の居住用としてリフォームをするだけでなく、収益物件として活用するためのリフォームというケースもあります。
老朽化が進んでいるために建替えを検討したとしても高額な金額になってしまいます。
新築するほどの予算を予定していない場合、リフォームならコストを最小限に抑えながら、遊休不動産を活用することができます。
いずれにしても費用がかかるため、あらかじめ資金を用意しておく必要はあります。
遊休不動産を売却して活用する方法
建物の状態が悪くなく、土地の価値が高ければ、わざわざリフォームをしなくてもそのまま売却することが可能です。
もし、建物の劣化が進んでいる場合は価値を高めるためにリフォームをするか、場合によっては更地にしてから売りに出した方が買い手が付きやすくなることも多いです。
当然ながら、リフォームの場合は改修費用、更地にする場合は解体費用が必要になりますが、それを上回る売却価格を見込めるようなら、その方がスムーズに売却することができます。
また、あまりにも建物の老朽化が進んでいる場合、そのまま放置しておくと倒壊の危険性があるため、安全性の観点からも更地にして売却した方が良いケースもあります。
遊休不動産を賃貸して活用する方法
遊休不動産は他人に賃貸して活用することも可能です。
もともと賃貸物件として使用していた不動産を相続した場合には、そのまま賃貸用として使用した方が都合が良い場合も多いです。
入居者を確保できれば、毎月安定した家賃収入を得ることができるため、長期的な収入源にもなります。
しかし、不動産を賃貸する際には、貸借人に対して管理義務が発生するため、賃貸している建物に何らかの不具合が発生した場合は修繕を行わなければいけませんので、万が一のために修繕費を積み立てしておく必要があります。
遊休不動産を融資の担保として活用する方法
不動産を担保に融資を受けられる不動産担保ローンを活用する方法です。
土地建物の両方を所有している場合だけでなく、建物のみ所有している場合でも、土地の所有者の協力があれば、不動産担保ローンの利用が可能です。
不動産担保ローンとして活用する方法には多くのメリットがあり、リフォーム資金としてまとまった額の資金調達をすることができます。
無担保ローンよりも低金利で利用できるというメリットもあり、返済の負担をその分軽くすることができます。
また、返済期間を長期に設定できることも不動産担保ローンのメリットで、毎回の返済金額を少なくできるので、さらに返済計画が立てやすくなります。
様々な方法で活用できる遊休不動産
遊休不動産は資産であることに変わりはないため、賃貸から売却まで、幅広い方法で活用できます。
居住用として使用することもできますが、それぞれの方法には異なったメリットとデメリットがあるため、しっかりと比較検討してから最適な方法を選びましょう。
税務の知識や法的な知識が必要になる場合もありますが、活用方法によっては納税する金額が変わることもあるので、見通しを持って活用するようにしましょう。
この記事の監修者
- 株式会社ビジネスクルー
- 代表取締役 浅山 亮二
- 2007年10月に株式会社ビジネスクルーを設立。
近畿一円を中心に、個人向け・事業者向け・不動産業者向けに不動産を担保とする融資サービスを提供。
貸金業務取扱主任者及び宅地建物取引士の資格を保有。








